GeForce GTX 1660 SUPERの性能を比較しながら詳しく紹介していきます。
- GTX 1660 SUPERと性能が近いグラフィックボードのスペック比較
- 3DMarkベンチマークによるグラフィック性能比較
- ゲームタイトル別の画質別アベレージfps比較
以上3つの比較ポイントによりGTX 1660 SUPERの性能を検証しています。
GTX 1660 SUPER搭載のおすすめゲーミングPCも紹介します。
GTX 1660 SUPERのスペック概要
GTX 1660 Super | GTX 1650 Super | GTX 1070 | |
CUDA コア | 1408 | 1280 | 1920 |
トランジスタ数 | 66億 | 66億 | 72億 |
ダイサイズ | 284 m㎡ | 284 m㎡ | 314 m㎡ |
ブーストクロック | 1785 MHz | 1725 MHz | 1683 MHz |
ベースクロック | 1530 MHz | 1530 MHz | 1506 MHz |
メモリ速度 | 14 Gbps | 12 Gbps | 8 Gbps |
メモリ構成 | 6GB GDDR6 | 4GB GDDR6 | 8GB GDDR5 |
メモリインターフェイス幅 | 192 bit | 128 bit | 256 bit |
メモリ帯域幅 | 336 GB/s | 192 GB/s | 256 GB/s |
TDP | 125W | 100W | 150W |
参考価格 | $228 | $160 | $379 |
引用元:NVIDIA公式サイト
GTX 1660 SUPERと性能が近いグラフィックボードのスペックをまとめた表です。
同じエントリークラス向けのGPU「GTX 1650 SUPER」と比較すると、コアとメモリが強化されています。
コアの増加により処理能力が上昇し、メモリの強化によって一度に処理できる情報が多くなっています。
価格差はありますが、価格以上のスペックアップがされているため、コスパも良くなっていると言えます。
前世代のミドルスペックであった「GTX 1070」との比較では、コア数をはじめ多くのスペックでやや劣るものの、メモリ構成では上位モデルが採用されています。
「GTX 1660 SUPER」と「GTX 1070」はほぼ同じスペックと考えて良いでしょう。
一方価格は大幅に下がっているので、コストダウンにも成功しています。
GTX 1660との差はメモリ構成のみ
「GTX 1660 SUPER」と「GTX 1660」の違いは、メモリに「GDDR6」が採用されているか「GDDR5」が採用されているかの違いのみです。
当然「GDDR6」の方が優れているので、単純にスペックアップされたGPUと考えて良いです。
価格差もほとんどなく(参考価格で$10程度)なので、GTX 1660を選ぶ理由はないでしょう。
GTX 1660 Tiよりやや性能が低いがコスパは上回る
GTX 1660の上位モデル「GTX 1660 Ti」にはやや性能が劣ります。
ただし価格差が$50ほどあり、性能差と価格差を考えれば「GTX 1660 SUPER」の方がコスパに優れます。
GTX 1660 Superはエントリークラスの中心に
GTX 1660 SUPERはエントリークラスのゲーミングPCによく採用されるGPUです。
これはRTX30シリーズの発売後も変わらず、RTX2080シリーズがほぼ市場から消えたのに対し、GTX 1660 SUPER搭載のゲーミングPCはそのまま残っています。
初心者、カジュアル向けとして性能は十分ですし、価格もとても安く10万円以下で購入できるモデルに搭載しやすいため、今後もエントリークラス用として重宝されそうです。
GTX 1660 SUPERの性能比較
「GTX 1080」以下のグラフィックボードは、スコアがほぼ2000以内に収まっています。
「GTX 1660 SUPER」はその中でも中間に位置し、前世代で主流となった「GTX 1070 Ti」にも劣らないグラフィック性能を持っていることがわかります。
また「GTX 1070」とほぼ同じスペックであることがこのグラフからも見て取れます。
「GTX 1660 SUPER」は価格の安いエントリー向けとして立場を確立しているので、今後も変わらずラインナップに並び続けるでしょう。
ゲームタイトル別のベンチマーク結果
GTX 1660 SUPERのゲームタイトル別のfpsをまとめたグラフです。
PCゲームでは「60fps以上を維持できる設定」で快適なゲームプレイが可能です。
FPSゲームや対戦ゲームは画質より240fpsを維持することが目標にされていますが、GTX 1660 SUPERのスペックでは144fpsを目標とするのが現実的でしょう。
PUBG
PUBGはフルHDの普通でのプレイがおすすめです。
フルHDの普通画質なら144fpsを維持することができます。
フルHD最高画質でも60fpsなら維持することができるので、モニターなど環境に合わせた設定にしましょう。
Apex Legends
Apex LegendsはフルHDの高画質でのプレイがおすすめです。
フルHDの高画質なら144fpsを維持することができます。
フルHDの低画質設定なら240fpsを維持できますが、グラフィックが荒いのでゲームプレイに支障がでるケースがあります。
フォートナイト
フォートナイトはフルHDの普通でのプレイがおすすめです。
フルHDの普通画質なら144fpsを維持することができます。
フルHDの高画質設定でもアベレージfpsは144fpsを越えますが、負荷のかかるシーンで144fpsを下回る可能性があります。
Fallout 76
Fallout76は純粋なFPSゲームではないので、ややグラフィックを重視したWQHDの最高画質でのプレイがおすすめです。
WQHDの最高画質では80fps以上を維持することができます。
144fps以上を維持するならフルHDの高画質設定で可能です。
オーバーウォッチ
オーバーウォッチはフルHDの最高画質でのプレイがおすすめです。
フルHDの最高画質では240fpsを維持することができます。
シーンによって240fpsを下回ることはありますが、200fps以上をしっかり維持できるのでこの設定が良いでしょう。
レインボーシックスシージ
R6SではフルHDの最高画質でのプレイがおすすめです。
フルHDの普通画質まで落とせば240fpsを維持できますが、240fps対応モニターが必要ですから、環境に合わせて設定しましょう。
WQHDの普通画質でも144fpsは維持できますが、R6Sは古いゲームでWQHDでプレイするメリットが少ないため、フルHDで良いでしょう。
FINAL FANTASY XV
FF15はソロRPGですので、それほど高フレームレートを維持する必要はありません。
グラフィックがとても綺麗なゲームですから、フレームレートはほどほどにグラフィック重視の設定がおすすめです。
フルHDの最高画質、もしくはWQHDの高画質設定がおすすめです。
これらの設定では60fps以上を維持することができるので、綺麗なグラフィックで安定したゲームプレイが可能です。
GTX 1660 SUPER搭載のおすすめゲーミングPC
ドスパラ ガレリア RM5C-G60S
バランス抜群のミニタワー
ドスパラ
ガレリア RM5C-G60S
OS:Windows 10 Home
CPU:Core i5-10400
GPU:GeForce GTX 1660 SUPER
メモリ:16GB DDR4
SSD:512GB NVMe SSD
HDD:無し
電源:550W(80PLUS BRONZE)
性能
コスパ
静音性
総合評価
CPUに「Core i5-10400」を、グラフィックボードに「GeForce 1660 SUPER」を採用した、性能バランスが素晴らしいモデルです。
「Core i5-10400」は第10世代の中でも特に優れたCPUで、「Ryzen 5 3500」より高性能です。
高負荷時には高温になる組み合わせですが、冷却性能の高い新ケースと140㎜の冷却ファンを内蔵しており、静音性の高い冷却性能で補います。
メモリは16GBと動作はサクサク、ストレージにはNVMeのSSDが採用されているためロード時間の短縮を促します。
初期構成ではストレージが「SSD 512GB」のみなので、必要に応じてHDDを追加するのも良いでしょう。
パソコン工房 LEVEL-M0B4-R53-RJS-DQX
ドラクエ10推奨モデル
パソコン工房
LEVEL-M0B4-R53-RJS-DQX
OS:Windows 10 Home
CPU:Ryzen 5 3600
GPU:GeForce GTX 1660 SUPER
メモリ:16GB DDR4
SSD:240G SATA SSD
HDD:無し
電源:500W(80PLUS BRONZE)
性能
コスパ
静音性
総合評価
CPUに「Ryzen 5 3600」を、グラフィックボードに「GeForce GTX 1660 SUPER」を搭載したドラクエ10推奨ゲーミングPC。
コスパを重視した構成で、ドラクエ10は推奨スペックが低いため性能はエントリークラスです。
ストレージ容量が「240GB SATA SSD」とやや心もとないため、予算にゆとりがあれば「500GB NVMe SSD」へカスタマイズして注文するのがおすすめです。
光学ドライブにDVDスーパーマルチが搭載されています。
フロンティア FRGKB460/SG1
コンパクトなマイクロタワー
フロンティア
FRGKB460/SG1
OS:Windows 10 Home
CPU:Core i7-10700F
GPU:GeForce GTX 1660 SUPER
メモリ:16GB DDR4
SSD:500GB NVMe SSD
HDD:1TB
電源:600W(80PLUS BRONZE)
性能
コスパ
静音性
総合評価
省スペースのマイクロタワーケースを採用したゲーミングPCです。
幅(W):約209mm x 高さ(H):約381mm x 奥行(D):約391mmで場所を取らず、机の上に置いても邪魔になりません。
CPUに「インテル Core i7-10700F」を、グラフィックボードに「GeForce GTX 1660 SUPER」を搭載したCPU重視の構成になっています。
PCゲームはほぼ全て快適に動作しますが、中でもCPUが重要となるFPSゲームなどの対戦ゲームで性能を発揮するでしょう。
マイクロケースながらメモリは16GB、ストレージは500GBSSDと1TBHDDのたっぷり構成で、カスタマイズなしで快適に使用できます。
大きなデスクトップを配置するスペースがない方におすすめのゲーミングPCと言えます。
GTX 1660 SUPERの性能比較まとめ
GTX 1660 SUPERの性能を様々な観点から比較しました。
GTX 1660 SUPERの性能は最新GPUと比べかなり低いものの、グラフィック性能そのものが絶望的に低いわけではなく、PCゲームを普通にプレイする上では全く問題のない性能を備えています。
価格が安いグラフィックボードなのでRTX30シリーズ発売後もしっかり棲み分けされ、今後もエントリーモデル用のGPUとして選ばれていくモデルでしょう。