外付けグラフィックボード(GPUボックス)を紹介していきます。
外付けグラフィックボードは、主にノートPCで使用するグラフィック性能を拡張するデバイスです。
デスクトップPCではマザーボードに直接増設した方が性能・コスパ両面で優れているので、ノート専用デバイスと言えます。
外付けグラフィックボードとは?
外付けグラフィックボードは「GPUボックス」や「外付けGPU」とも呼ばれており、グラフィック性能を拡張できるデバイスのことです。
ポートに接続するだけなので、初心者でも簡単に設置することができます。
現在一般ノートPCを使用していて、状況に応じてゲーミング性能を持たせたい場合に活躍してくれます。
外付けグラフィックボードの使用条件
外付けグラフィックボードを使用するには「Thunderbolt 3接続」に対応している必要があります。
「Thunderbolt 3」はデータ転送速度が最大で40Gbpsであり、DisplayPortやUSB 3.1 Gen2としても使える端子です。
外付けグラフィックボードによってグラフィック性能だけアップしても、CPUやメモリがゲームプレイに対応していなければ快適なプレイを行うことが出来ません。
外付けグラフィックボードの増設方法
外付けグラフィックボードの増設に特別な知識や技術、工具は必要ありません。
専用のケーブルで接続すると自動で認識されるので、PCに詳しくない方でも扱うことが出来ます。
GPUボックスとグラフィックボードを別々で購入しても、グラフィックボードをボックスに差し込んで内側のケーブルと接続するだけで完了します。
外付けグラフィックボードのスペック効果
ハイスペックな外付けグラフィックボードを接続しても、Thunderbolt 3接続で繋いでいるため帯域に限界があります。
データ転送が多く必要な場面では帯域が影響するので、GPU本来のスペックを出すことができません。
外付けグラフィックボードを使用する際は「ミドルスペック以下」のGPUを搭載するのがおすすめです。
処理がGPU依存のものは快適に処理されます。
外付けグラフィックボードのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
・グラフィック性能を飛躍的にアップできる ・ゲーミングモニターへの出力も可能 | ・コスパが良くない ・サイズが大きい ・グラフィック性能以外は向上しない |
外付けグラフィックボードを設置すると、グラフィック性能が飛躍的にアップします。
普段ゲームをプレイしない一般ノートPCでも、外付けグラフィックボードによりゲーミング対応になりますし、モニターへの出力も可能です。
必要に応じて付け外しが行えるため、自宅使用時に接続して外出時には取り外すなど臨機応変に利用できます。
ただし外付けグラフィックボードはかなり高額です。
昨今ではGPUボックス単体で購入し、別途購入したグラフィックボードを設置する形が主流です。
グラフィックボードに加え、3~5万円のGPUボックスを購入する分費用が高くなります。
またサイズが大きいので、デスクトップのようにスペースをとります。
外付けグラフィックボードはグラフィック性能のみ向上し、それ以外のパーツ性能は変わりません。
低スペックノートPCに外付けグラフィックボードさえ接続すれば、一気にゲーミングPCに変身するわけではないので注意してください。
外付けグラフィックボードの選び方
外付けグラフィックボードの選び方を見ていきましょう。
またそれ以前に、お使いのノートPCが外付けグラフィックボードに対応しているか必ず確認してください。
- Thunderbolt 3接続に対応しているか
- CPUやメモリなどはゲーム推奨スペックを満たしているか
以上の2点を確認しましょう。
遊びたいゲームの動作環境を確認する
自分が遊びたいゲームの動作環境を確認してください。
動作環境以上の性能を持ったPCでないと動作しません。
動作環境のGPU部分に記載されている以上の性能を持った外付けグラフィックボードを選びましょう。
グラフィックボードの同梱・別売りを確認する
外付けグラフィックボードは、グラフィックボード本体が同梱されているものと別売りのものが存在します。
価格が安いものはGPUボックスのみのことが多いです。
購入を検討している外付けグラフィックボードは同梱されているものか、別売りかを確認しましょう。
別売りの場合は別途購入が必要です。
対応グラフィックボードのスペック・サイズを確認する
GPUボックスのみのものを購入する場合、対応しているグラフィックボードのスペックやサイズの確認が必要です。
購入予定のGPUボックスの商品ページで確認可能です。
冷却性能の高いGPUボックスを選ぶ
GPUは性能が高いほど発熱します。
発熱しすぎるとパフォーマンスの低下につながるので、冷却性能の高いGPUボックスを選びましょう。
おすすめ外付けグラフィックボード(GPUボックス)
1位:AKiTiO Node(500W)
「AKiTiO Node」はGPUボックスの中では価格が安く、対応グラフィックボードが多いです。
ボードサイズはフルレングス/フルハイト(312mmx107mm)で、2スロット占有タイプまで対応しています。
グラフィックボード用に500Wの電源を搭載しているので、消費電力の高いグラフィックボードを搭載しても問題ありません。
本体の前面と側面に放熱用の大型ファンがあるので、高速処理時も安定した冷却性能を期待できます。
2位:Razer Core X Chroma
「Razer Core X Chroma」最大3スロット幅のPCIeデスクトップ用グラフィックボードを搭載することができ、最新のグラフィックボードにも対応しています。
新しいグラフィックボードを購入した際に簡単にアップグレードができる設計で、一本のケーブルを繋ぐだけでグラフィック性能の向上、周辺機器やギガビットイーサネット、ライティングを活用することができます。
電源は「700W ATXパワーユニット」が搭載され、ノートPC用に100W、GPU用に最大500Wの供給を行います。
ボディはアルミ性で、最適な熱管理を実現するために追加冷却機能とオープンベントを備えています。
3位:Alienware Graphics Amplifier 15Q41
「Alienware Graphics Amplifier 15Q41」のサイズは41 x 18.5 x 17.3 cmと大きめで、フルレングス、ダブル幅、PCI-Express x16のグラフィックスカードをサポートしています。
460Wの内蔵電源を備えているので、先進のグラフィックボードの搭載も可能です。
接続は専用コード1本で接続できる設計になっています。
冷却性能は、前面・背面・側面と通気口があるので問題ありません。
外付けグラフィックボードまとめ
外付けグラフィックボード(GPUボックス)を紹介しました。
外付けグラフィックボードは一般ノートPCにグラフィック性能を拡張するデバイスで、デスクトップでの使用は推奨しません。
高スペック一般ノートPCでは活躍してくれますが、低価格ノートPCに外付けグラフィックボードを接続しても効果があまり発揮されません。
一部の方を除きゲーミングノートPC本体を購入した方が良いのが現状です。