ゲーム中のCPU温度について解説していきます。
ゲーム中にCPU温度が80℃を超えてしまう場合、CPUの冷却性能に問題があると考えられます。
ここではCPU温度の傾向や確認方法、CPU温度を下げる方法を紹介します。
CPUの適正温度
温度 | 状態 | 診断 |
---|---|---|
~40℃ | 低負荷 | 問題なし |
60~80℃ | 高負荷 | 問題なし |
80℃以上 | 超高負荷 | 問題あり |
CPUの適正温度は以上の通りです。
低負荷時で40℃、高負荷時で80℃以下がCPUの適正温度であり、80℃以上は問題があります。
80℃以下ではPCパフォーマンスに影響が生じることはありませんし、ゲーム中温度が80℃ギリギリだとしても問題はありません。
80℃を大きく超えてしまう場合はそのPCでの熱処理に問題があると考えられるので、対策が必要でしょう。
熱処理に問題があるPCでは、ゲームを起動しないアイドリング状態でも60℃以上になるケースが多いです。
CPUメーカーの公式見解では100℃まで動作すると言われますが、正常に動作するという意味ではなく「かろうじて動作する」という意味合いですから、やはり80℃以下に保つ必要があるでしょう。
CPU温度90度・100度ではパフォーマンスが低下
CPUの温度が80℃を超えるとCPUパフォーマンスが低下し、CPUスコアが落ちていきます。
それ以上の90℃や100℃の状態は熱暴走と呼ばれ、パフォーマンスが低下するだけでなく、その状態が長く続くとCPUの消耗や故障のリスクが高まります。
PCを快適に使用する目的だけでなく、CPUを守るためにも熱暴走には注意しましょう。
CPU温度はフリーソフトで確認できる
CPUの温度を調べたい方にはフリーソフトの「Speccy」がおすすめです。
Speccyはパソコンの詳細なハードウェア情報を確認できるソフトとなっており、類似ソフトと比べても見やすく分かりやすいUIとなっています。
CPUだけでなく、GPUやマザーボードといったPCに搭載されている他のパーツ情報を確認することもできます。
海外の方が作ったソフトですが日本語にも対応しているので、英語の分からない方でも安心して使用することができます。
CPU温度が80度以上(熱暴走)となる原因
CPU温度が80℃以上になる原因は複数あります。
以前は問題がなかったのに80℃を超えるようになってしまった場合、「CPUクーラーの不調」「埃の溜まりすぎ」が大きな原因と考えられます。
CPUの温度はCPUクーラーによって下げられています。
CPUクーラーに不具合が発生していたり、CPUクーラーが故障して通常動作をしていない場合、CPUの温度を下げることができないので温度は上昇を続け80℃を超えます。
クーラーの回転が遅かったり動いていないようなら交換しましょう。
PCを長く使い続けているとPC内に埃が溜まります。
埃が溜まるとPC内の空気の流れが悪くなり、排熱効率が低下したり、埃が熱を持ちます。
PC内の埃をエアダスターなどで飛ばすなど対策を行いましょう。
自分で行うのが不安という方は、近くのPCショップで清掃サービスを利用しましょう。
CPU温度を適正温度に下げる方法
CPUの温度は「CPUクーラー」「CPUグリス」の2つが大きく関わっています。
自作PCやパーツ交換でCPU温度が適正にならない場合や、パーツに不具合がないのに温度が上昇してしまう場合はこの2つの交換を検討しましょう。
CPUクーラーは簡易水冷式が冷却性能が高いですが、交換難易度が高いです。
CPUクーラーを交換する際は静音性・冷却性能の高い空冷式CPUクーラーがおすすめです。
CPUグリスには熱伝導率を上げる効果があります。
空気の熱伝導率は低く、グリスが無いとCPUに熱が溜まってしまいます。
CPUグリスを使用することで熱を発散し、CPUクーラーへの熱移動を素早く行う効果があります。
CPUクーラーを良いものに変えても、グリスを塗らないと熱伝導率が低くクーラーの性能を活かすことができません。
クーラーの交換と同時にグリスの塗り直しも行い、購入したCPUクーラーの性能を活かせるようにしましょう。
CPUグリスは高品質なグリスであるほど熱伝導率が高くなります。
CPU温度がゲーム中80度でも大丈夫かまとめ
CPUの適性温度、温度を下げるためにはどうすればいいのかについて紹介しました。
CPU温度が高い場合まずはPC内の清掃を行ってみましょう。
それで解決しない場合はCPUクーラーや使用しているグリスの交換を検討する必要があります。
PC内を弄るのは不安という方は、PC清掃やパーツ交換を代行してくれる業者も存在するので依頼するのも良いでしょう。