Radeon RX 6900XTの性能を比較しながら詳しく紹介していきます。
- RX 6900XTと性能が近いグラフィックボードのスペック比較
- 3DMarkベンチマークによるグラフィック性能比較
- ゲームタイトル別の画質別アベレージfps比較
以上3つの比較ポイントによりRX 6900XTの性能を検証しています。
RX 6900XT搭載のおすすめゲーミングPCも紹介します。
RX 6900XTのスペック概要
RX 6900XT | RTX 3090 | RTX 3080 | |
---|---|---|---|
CUDA コア | 5120 | 10496 | 8704 |
トランジスタ数 | 268億 | 280億 | 280億 |
ダイサイズ | 519 m㎡ | 628 m㎡ | 628 m㎡ |
ブーストクロック | 2250 MHz | 1700 MHz | 1710 MHz |
ベースクロック | 2015 MHz | 1410 MHz | 1440 MHz |
メモリ速度 | 16 Gbps | 19.5 Gbps | 19 Bbps |
メモリ構成 | 16GB GDDR6 | 24 GB GDDR6X | 10GB GDDR6X |
メモリインターフェイス幅 | 256 bit | 384 bit | 320 bit |
メモリ帯域幅 | 512 GB/s | 935.8 GB/s | 760.3 GB/s |
TDP | 300W | 350W | 320W |
参考価格 | 999 | $1499 | $699 |
引用元:NVIDIA公式サイト
RX 6900XTと性能が近いグラフィックボードのスペックをまとめた表です。
RTX 30シリーズの中間グレード、RTX 3080と比較するとメモリやクロックが優れており、消費電力が少ないことが分かります。
RTX 3080以上の性能を持ちながら消費電力が少ないため、ワットパフォーマンスの良さが伺えます。
RTX 3090と比較すると性能は劣るものの、価格が$500安く、コスパ面で大きな差を見せています。
ただし下位モデルであるRX 6800XTのコアが1割増加したバージョンでありながら、価格は50%以上増加とRX 6000シリーズ内でのコスパは良くないです。
RTX 3090に匹敵する性能を持ちながら安い
RTX 3090に及ばないものの匹敵する性能を備えており、価格差が$500であることからコスパの観点では圧倒的に優れています。
消費電力も少なく、ワットパフォーマンスもRX 6900XTが上です。
ハイエンドPCを目指す上で価格を抑えたRX 6900XTを選択するのはありです。
RX 6900XTはレイトレーシング・DLSSの面で難あり
RTX 3090に匹敵する性能を持ってはいますが、レイトレーシング性能はRTX 3070と同等です。
RTX 30シリーズにはDLSSというシステムもあることから、ゲーミング性能はRTX 3080にも大幅に劣ってしまいます。
高解像度・高フレームレートを重視する場合、RTX 30シリーズのほうが最適といえます。
RX 6800XTの方が総合的に優れている
RX 6900XTとRX 6800XTにはそれほど大きな性能差が無く、パフォーマンス差は10%以内にとどまります。
それでいて価格差は$350と50%以上の価格増加を見せており、コスパを考えるとRX 6800XTのほうが優れています。
RX 6900XTの性能比較
RX 6900XTは3DMarkにおいてRTX 3080以上の性能を見せており、RTX 3090にも近しいスコアを出しています。
RTX 3090と$500の価格差でこのスコアは非常に優秀です。
ただしゲーミング性能はレイトレーシング機能が劣っていること、DLSSが使用できないことからRTX 3080にも劣ってしまいます。
AMDにもDLSSの類似機能は存在するため、実用化が進めばRTX 3080を超える可能性がありますが、現状は厳しいです。
GPUとしての性能は高いため、3DCG・CAD・動画編集に最適です。
エンコードや描画性能ではRTX 3090と同等の性能を発揮します。
ゲームタイトル別のベンチマーク結果
PUBG
フルHDなら最高設定、4Kなら中設定がおすすめです。
フルHDは最高設定で144fps安定し、画質・フレームレート共にTPS・FPS向きです。
フルHDで240Hz対応モニターを使用している場合、高設定にすると最高フレームレートでプレイできます。
4Kは最高設定・高設定だと60fpsのプレイになるため、戦闘が不利になります。
Apex Legends
フルHDなら最高設定、4Kなら高設定がおすすめです。
フルHDは最高設定で240fpsの維持が可能なので、高いパフォーマンスを発揮できます。
4Kは最高設定にすることで60fpsが維持できますが、FPSというジャンル上高設定にしてフレームレートを優先することをおすすめします。
フォートナイト
フルHDなら最高設定、4Kなら高設定がおすすめです。
フルHDで240Hzモニターを使用している場合、高設定にすることで240fpsが安定します。
4Kは最高設定にすると高負荷時に60fpsを下回るため、安定性を重視して高設定推奨です。
オーバーウォッチ
フルHDなら最高設定、4Kなら高設定がおすすめです。
フルHDは最高設定で240fpsが安定するため、快適にプレイすることが可能です。
4Kは最高設定にすると60fpsが維持できますが、FPSというジャンル上高設定で144fpsを維持したほうが戦闘を有利に進められます。
ヴァロラント
フルHD・4Kともに最高設定がおすすめです。
どちらの設定でも240fpsが維持でき、快適なプレイが行えます。
マイクロソフト フライトシミュレーター
フルHD・4Kともに高設定がおすすめです。
フルHDの最高設定は高負荷時に60fpsを下回ることがあり、カクツキが発生します。
シミュレーションゲームなので、多少のカクツキが気にならない場合は、最高設定で問題ありません。
4Kは最高設定にすると60fpsを下回るので、プレイに向いていません。
コールオブデューティ:BOCW
フルHDなら最高設定、4Kなら中設定がおすすめです。
フルHDで240Hz対応したモニターを使用している場合、高設定にすることで240fpsのプレイが可能です。
4Kは最高設定・高設定にするとおおよそ60fpsになります。
FPSというジャンル上144fps推奨ですが、グラフィック重視の方は設定を上げても問題ありません。
アサシンクリード ヴァルハラ
フルHDなら最高設定、4Kなら高設定がおすすめです。
フルHDは最高設定で60fps、高設定で144fpsを出すことができるため、画質・フレームレートの優先度によって設定しましょう。
4Kは最高設定にすると60fpsを下回るので、プレイ向きではありません。
RX 6900XT搭載のおすすめゲーミングPC
パソコン工房 LEVEL-G0TZ-LCRT3W-DZXH
RX 6900XT搭載モデル
パソコン工房
LEVEL-G0TZ-LCRT3W-DZXH
OS:Windows 10 Home
CPU:Ryzen Threadripper 3970X
GPU:Radeon RX 6900 XT
メモリ:64GB DDR4
SSD:1TB NVMe SSD
HDD:4TB HDD
電源:1200W(80PLUS GOLD)
性能
コスパ
静音性
総合評価
ドスパラ ガレリア UA9R-69XT
RX 6900XT搭載ハイエンドモデル
ドスパラ
ガレリア UA9R-69XT
OS:Windows 10 Home
CPU:Ryzen 9 5950X
GPU:Radeon RX 6900 XT
メモリ:32GB DDR4
SSD:1TB NVMe SSD
HDD:2TB HDD
電源:1000W(80PLUS GOLD)
性能
コスパ
静音性
総合評価
パソコン工房LEVEL-G0X5-R58X-DZXH
RX 6900XT搭載モデル
パソコン工房
LEVEL-G0X5-R58X-DZXH
OS:Windows 10 Home
CPU:Ryzen 7 5800X
GPU:Radeon RX 6900 XT
メモリ:16GB DDR4
SSD:500GB NVMe SSD
HDD:2TB HDD
電源:850W(80PLUS GOLD)
性能
コスパ
静音性
総合評価
RX 6900XTの性能比較まとめ
RX 6900XTの性能について詳しく解説しました。
RX 6900XTはグラフィック性能こそGeForce RTX 3090と肩を並べるグラフィックボードですが、ゲーミング性能は大幅に劣ります。
価格はかなり安いので、低価格でハイエンド構成を求める方におすすめです。
ただしコスパはRX 6800XTの方が優れます。