Radeon RX 6800XTの性能を比較しながら詳しく紹介していきます。
- RX 6800XTと性能が近いグラフィックボードのスペック比較
- 3DMarkベンチマークによるグラフィック性能比較
- ゲームタイトル別の画質別アベレージfps比較
以上3つの比較ポイントによりRX 6800XTの性能を検証しています。
RX 6800XT搭載のおすすめゲーミングPCも紹介します。
RX 6800XTのスペック概要
RX 6800XT | RTX 3080 | RX 6800 | |
---|---|---|---|
CUDA コア | 4608 | 8704 | 3840 |
トランジスタ数 | 268億 | 280億 | 268億 |
ダイサイズ | 519 m㎡ | 628 m㎡ | 519 m㎡ |
ブーストクロック | 2250 MHz | 1710 MHz | 2105 MHz |
ベースクロック | 2015 MHz | 1440 MHz | 1815 MHz |
メモリ速度 | 16 Gbps | 19 Gbps | 16 Gbps |
メモリ構成 | 16GB GDDR6 | 10GB GDDR6X | 16GB GDDR6 |
メモリインターフェイス幅 | 256 bit | 320 bit | 256 bit |
メモリ帯域幅 | 512 GB/s | 760.3 GB/s | 512 GB/s |
TDP | 300W | 320W | 250W |
参考価格 | $649 | $699 | $579 |
引用元:NVIDIA公式サイト
RX 6800XTと性能が近いグラフィックボードのスペックをまとめた表です。
RX 6800と比較すると基本スペックに大きな違いはありません。
コア数やベースクロックが増加したことにより消費電力が50W上昇、価格が$70上がっているのが特徴です。
メモリ周りは共通です。
RTX 3080と比較すると全体的なスペックは劣っていますが、価格は$50抑えられています。
メモリ構成のみRTX 3080より優れており、16GBを搭載しているため一部ゲームではこのVRAMが有利に働きます。
ベンチマークスコアはRTX 3080と同等なので、コスパ重視ならRX 6800XTが選ばれます。
RX 6800XTのレイトレーシング性能はRTX3070以下
WQHD画質ではRTX 3080に匹敵する性能を持っていますが、フルHDや4Kでは劣っています。
レイトレーシング性能ではRTX 3070よりも低い性能となっており、RTX 30シリーズのDLSSシステムによって更にゲーミング性能に差が生まれます。
ゲームプレイを優先したGPU選びであれば、レイトレーシング・DLSSが優れているRTX 30シリーズが無難です。
RTX 3080より価格が安い
RTX 3080より価格が$50安いのでコスパが良いです。
普段使いのGPUとして使用するならRX 6800XTは優秀です。
ただしゲーミング性能を考慮すると、RTX 3070やRTX 3080のほうがおすすめです。
RTX30シリーズを抑えるのはやや厳しい
現在の画質設定の主流はフルHD、画質設定を上げるなら4Kであり、これら設定での使用を考えると選択肢にはなりにくいです。
RTX 30シリーズは価格が安くコスパにも優れており、4Kにも対応できるためRTX 30シリーズを抑えることは難しいです。
RX 6800XTの性能比較
RX 6800XTのベンチマークスコアです。
RTX 3080と同等のスコアを出していることから、高い性能を秘めていることが分かります。
ただしRTX 30シリーズよりもレイトレーシングが劣っており、DLSSも利用できないことから、ゲーミング性能は大きな期待はできません。
クリエイター向けのGPUで3DCGやCAD、動画編集といった用途で本領発揮します。
エンコードや描画性能ではRTX 3080に引けを取らない性能です。
ゲームタイトル別のベンチマーク結果
PUBG
フルHDなら最高設定、4Kなら中設定がおすすめです。
TPS・FPSなのでフレームレートを優先し、144FPSを維持できる設定です。
フルHDで240Hzに対応したモニターを使用している場合、高設定や中設定で最高フレームレートのプレイをすることができます。
4Kは最高設定、高設定だと144FPS下回るので戦闘が不利になります。
Apex Legends
フルHDなら最高設定、4Kなら高設定がおすすめです。
フルHDは最高設定でも240FPSが安定するため、高いパフォーマンスを発揮できます。
4Kは最高設定にすると60FPS程度に低下するため、FPSというジャンル性から高設定が無難です。
フォートナイト
フルHDなら最高設定、4Kなら中設定がおすすめです。
フルHDで240Hzに対応したモニターを使用している場合、高設定にすることで最高フレームレートのプレイが可能です。
4Kは高設定・最高設定にすることで、フレームレート60FPS程度に低下します。プレイ自体は問題なくできるため、グラフィック重視の方は上げて問題ありません。
オーバーウォッチ
フルHDなら最高設定、4Kなら高設定がおすすめです。
フルHDは最高設定でも244FPSを維持することが可能で、どんなモニターでも対応できます。
4Kは高設定なら144FPSでのプレイが、最高設定にすると60FPSのプレイが可能です。グラフィック重視の場合、最高設定でプレイしても快適です。
ヴァロラント
フルHD・4K共に最高設定がおすすめです。
どちらの設定でも240FPSが維持でき、快適なプレイが行えます。
マイクロソフト フライトシミュレーター
フルHDなら高設定か中設定、4Kなら中設定がおすすめです。
フルHDの最高設定は高負荷時に60FPSを下回るので、カクつくことがあります。
シミュレーションゲームなので、多少のカクツキが気にならない方は最高設定で問題ありません。
4Kは最高設定にすると60FPSを常時下回るので、快適なゲームプレイが難しいです。
安定したフレームレートを確保するなら中設定、画質を優先するなら高設定にしましょう。
コールオブデューティ:BOCW
フルHDなら最高設定、4Kなら中設定がおすすめです。
フルHDは最高設定でも144FPSが維持されるため、快適にプレイ可能です。
高設定なら240FPSを出すことができるため、戦闘を有利に進められます。
4Kは最高設定にすると高負荷時に60FPS下回るため、FPS向きではありません。
高設定で60FPS、中設定で144FPSが安定するため、画質・フレームレートの好みに合わせて設定しましょう。
アサシンクリード ヴァルハラ
フルHDなら最高設定、4Kなら高設定がおすすめです。
フルHDは最高設定でも60FPSが維持可能で、高設定にすることで144FPS出すことができます。
4Kは最高設定だと60FPSを下回るため快適ではありません。
RX 6800XT搭載のおすすめゲーミングPC
パソコン工房 LEVEL-G0X5-R58X-DYXH
RX 6800XT搭載モデル
パソコン工房
LEVEL-G0X5-R58X-DYXH
OS:Windows 10 Home
CPU:Ryzen 7 5800X
GPU:Radeon RX 6800 XT
メモリ:16GB DDR4
SSD:500GB NVMe SSD
HDD:2TB HDD
電源:800W(80PLUS TITANIUM)
性能
コスパ
静音性
総合評価
パソコン工房 LEVEL-G04A-LCiX9K-DYXH
RX 6800XT搭載モデル
パソコン工房
LEVEL-G04A-LCiX9K-DYXH
OS:Windows 10 Home
CPU:Core i9-10900K
GPU:Radeon RX 6800 XT
メモリ:32GB DDR4
SSD:500GB NVMe SSD
HDD:2TB HDD
電源:800W(80PLUS TITANIUM)
性能
コスパ
静音性
総合評価
RX 6800XTの性能比較まとめ
RX 6800XTの性能を様々な観点から比較しました。
現行環境ではRTX 30シリーズのゲーミング性能が高いため、ゲーム目的では選択肢に入りにくいGPUです。
ゲーム以上にクリエイター向けのコスパが良いGPUなので、動画投稿者や3DCG・CADを使う方におすすめです。