ゲーミングPCの相場について紹介します。
「最近のゲーミングPC市場」
「相場価格の目安」
以上の内容について解説します。
2020年のゲーミングPC相場が分からない方の参考となれば幸いです。
2020年のゲーミングPCの相場推移
2020年は相場変動が多い年でした。
新型コロナウイルスにより世界流通が停止し、1.2月はPCパーツが品薄になり価格高騰。
11月現在ではコロナウイルスの影響は軽減し、徐々にコロナ前の流通に戻っています。
NVIDIAがRTX 30シリーズを発売したことで、発売直後は品薄によりやや価格が高騰しました。
徐々に供給が追い付き、落ち着きを見せ始めていますが、現在でも定価よりは高く取引されています。
AMD製のCPUが発売したこともあり、AMDのCPUがやや品薄傾向になり価格が高騰しました。
以上のことから、2020年11月現在は相場が落ち着いていますが、一部パーツは価格が上昇しているため購入の際は注意しましょう。
RTX30シリーズの発売後ミドルスペック以上が安くなった
RTX 30シリーズが発売されたことにより、前世代のRTX 20シリーズが安くなっています。
特に主流だったRTX 2060 SuperやRTX 2070 Superが大幅な下落を見せており、それらを搭載したモデルが安く販売されています。
RTX 30シリーズがミドル・ハイスペックに搭載するモデルなので、エントリークラスやミドルロークラスのGTX 1660 SuperやGTX 1650の相場への影響は少なく、大きな下落は見せていません。
ミドルスペックとエントリークラスの価格差が小さくなった
以前はエントリーモデルが10~15万円、ミドルスペックが20~25万円で販売されていましたが、現在はエントリーモデルが10万円前後、ミドルスペックが15万円以下で購入できます。
今からPCを購入するなら最もコスパが良いのはミドルスペックです。
ハイエンドPCも25万円前後で購入できます。
ゲーミングノートPCは税込15万以下の低価格モデルが主軸に
以前はミドルスペックでも20万以上していたゲーミングノートPCですが、相場が下がっており15万円以下でミドルスペックが購入できます。
対してRTX 2080 Ti以上のGPUを搭載したゲーミングノートPCは一部海外メーカーでしか販売されていないですが、超高額なためコスパが悪いです。
ゲーミングノートPCを購入する際は、低価格のミドルスペックモデルがおすすめです。
デスクトップゲーミングPCの相場価格の目安
エントリー | ミドルスペック | ハイエンド | |
---|---|---|---|
搭載GPU | GTX 1660 Ti GTX 1660 Super | RTX 2060 Super RTX 2070 Super | RTX 3080 |
ドスパラ | ¥99,980 | ¥149,980 | ¥299,980 |
パソコン工房 | ¥92,980 | ¥145,980 | ¥253,980 |
フロンティア | ¥132,800 | ¥176,800 | ¥234,800 |
G-tune | ¥119,800 | ¥179,800 | ¥299,800 |
ツクモ | ¥109,780 | ¥194,800 | ¥246,800 |
平均価格 | ¥111,068 | ¥169,472 | ¥267,072 |
国内大手BTOメーカーのデスクトップゲーミングPC価格の平均を比較した表です。
GTX 1660 TiやGTX 1650 Superを搭載したエントリーモデルは、安さを売りにしている「ドスパラ」や「パソコン工房」のPCが10万円を切っています。
RTX 2060 SuperやRTX 2070 Superを搭載したミドルスペックモデルは、安いところで15万円以内、高くても20万を超えることはないです。
エントリーモデルと比較しても5万円の差なので、コスパを重視したPCゲーマーはミドルスペックを選びます。
RTX 3080を搭載したハイエンドモデルは安いもので25万円以内、高いもので30万円近くなります。
発売したてのパーツを使っていることもあり価格は一気に上昇します。
ハイエンドPCはゲームに本気で取り組んでいるプロゲーマーやストリーマーが求めるスペックなので、コスパよりも性能重視で選ばれる傾向があります。
以上のことから、現在はミドルスペックPCが最もコスパが良く、低価格エントリーモデルなら10万以下で購入できます。
ゲーミングノートPCの相場価格の目安
エントリー | ミドルスペック | ハイエンド | |
---|---|---|---|
搭載GPU | GTX 1650 GTX 1650 Ti | RTX 2060 | RTX 2070 Super RTX 2080 Super |
ドスパラ | ¥92,980 | ¥99,980 | ¥169,980 |
パソコン工房 | ¥105,980 | ¥140,980 | ¥269,980 |
フロンティア | ¥102,800 | ¥144,800 | ¥179,800 |
G-tune | ¥119,800 | ¥179,800 | ¥229,800 |
ツクモ | ¥120,780 | ¥170,280 | ¥219,800 |
平均価格 | ¥108,468 | ¥147,168 | ¥213,872 |
国内大手BTOメーカーのゲーミングノートPC価格の平均を比較した表です。
GTX 1660やGTX 1660 Tiを搭載したエントリーモデルはドスパラで10万円以内、その他BTOメーカーで10万円弱です。
ノートPCはデスクトップPCに比べて高くなりやすい傾向にありますが、エントリーモデルは大差なく、購入店によってはノートのほうが安く購入できます。
RTX 2060を搭載したミドルスペックは10万円から18万円と販売店によってムラがありますが、平均は15万円です。
デスクトップPCのミドルスペックに比べて性能は低下しますが、値段帯は大きく変わりません。
RTX 2060 SuperやRTX 2070 Superを搭載したハイエンドモデルは平均20万円前後です。
搭載しているGPUがデスクトップのミドルスペックPCに採用されているものとなっており、デスクトップと比較すると5万円ほど高くなっています。
ノートPCでハイエンドモデルを購入するのはコスパが悪く、排熱性能の低さからパフォーマンスも低下するので、おすすめしません。
以上のことからゲーミングノートPCならエントリーモデルのコスパが最もよく、性能を上げたい方はミドルスペックを選びましょう。
ゲーミングPCの相場価格まとめ
ゲーミングPCの相場について詳しく解説しました。
コロナの影響や新パーツの発売で2020年は変動の大きい年でしたが、徐々に落ち着きを見せ始めています。
デスクトップPCならミドルスペックモデル、ノートPCならエントリーモデルが現在の相場でコスパ良く購入できます。